5月になりましたね。

こんにちは。

ステイホーム週間となりましたGW、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?我が家は、猫と認知症のワンコをカートに乗せて日光浴させてみたり、子供の勉強を一緒にやってみたり、隅々の掃除をしたり。。のんびりですが、忙しく過ごしております。もちろんハサミの練習は毎日しています。衰えたら困りますので。。

しかし考えたら。。。仕事も一切せずに子供とこんなにたくさん一緒にいることなんて初めてです。産後すぐに復帰してしまったので、子供との、のんびりとした時間に感動さえ覚えました(笑)これが世でいう、失って初めて気づくってやつか!なんて呑気に思いまして。。

かたや、暖かい日が続くと、あーあのワンコそろそろくる時期だよなー。綺麗にしてあげたいな。とか、ノミダニの駆除予防薬、お客さんにする様に呼びかけないとなぁ。とか、爪みんな伸びてきたろうなー。とか。。。

ふと考えるのはワンコのことばっかり(笑)自分がどれだけ犬が好きなのか思い知らされております。

さて、本題へ。

チャンプは421日から6日までおやすみをいただいております。

私だけの認識でいいと思っていましたが、ペットホテルも休業にした今、ワンコを家族の一員として共に暮らしている皆様にもきちんと知っておいていただきたく、長文になりますが、お付き合いいただければと思います。

実は4月上旬、東京都獣医師会がガイドラインを作成されていたのです。

恩師であり、同業者仲間の小林先生がとても分かりやすくまとめてくださっていたので、以下、抜粋いたします。

全般的な注意点

・新型コロナウイルス感染症にかかっている人は、ペットとの接触を避ける

・ペットとの接触が避けられない場合は、マスクやグローブ(手袋)を着用する

・家具など感染者の室内環境にはウイルスが付着しており、ペットの被毛なども同様

・ペットの体内にもウイルスが存在している可能性がある

・アメリカ獣医師会は、「飼い主のくしゃみや咳で飛び散った唾液などがペットの被毛に付着しても、唾液などの水分が被毛に吸収され、ウイルスも毛の中に閉じ込められるため、感染しにくくなる」としている

飼い主側が連れてくる場合:移動時の注意

・濃厚接触者でない者が連れていく

・クレートに入れる

・預かる者はマスク、グローブ、エプロン、メガネなどを装着する

・預かる側で用意したクレートに入れ換える

・クレートの交換ができない場合は、次亜塩素酸ナトリウム*0.05%)で消毒する(家庭にもある塩素系漂白剤)

飼い主宅に赴いて預かる場合

飼い主宅がウイルスで汚染されていることに注意。

・マスク、グローブ、ガウン、メガネなどの防護衣料を装着する(廃棄の容器も用意)

・できれば2名で訪問し、1名は汚染環境に入らず、出入りする人の防護衣料脱着など、汚染防止に協力する

・預かる側で用意したクレートにペットを入れる

預かった後の処置

人間の手洗いと同様、シャンプーの界面活性剤でウイルスを除去する。

・マスク、グローブ、エプロン、メガネなどを装着し、可能であれば屋外で行う

・屋内の場合は、ビニールシートで覆うなど、終了後に消毒しやすい状態にしておく

・シャンプー剤を使う前にからだを振らせないように注意する

・よくすすぎ、ドライヤーで乾燥させる

・防護に使用した物を外し洗濯する

・猫の場合、シャンプー前に爪切りを行い、エリザベスカラーを装着させる(人間の防御)

・糞便の取り扱い時はマスクやグローブを装着する

・シャンプーが無理な場合、「ヒビテン液」や「ヘキザック液」など、クロルヘキシジン水(0.05%)でからだを拭くのも効果的。その際、猫が舐めないようにエリザベスカラーを装着させる

なるほど。。。ではトリミングサロンに当てはめてさらにわかりやすく説明しますと・・・

①預かる際、防護服、グローブ、マスク、ゴーグルをトリマーが装着(シャカシャカする防護服に気を取られるワンコがたくさんいる、防護服内には細かく細い犬の毛は容易に入って来る、素手で作業しなければできない繊細な作業項目の多さのためグローブ付きでの作業は難しいしグローブの感触や厚みを怖がる犬がいる)

②預かった犬を外で洗う(脱走した場合のリスクがすごいです(汗)・・・)

③シャワーをかけた後は犬に体を振らせないようにする(水分や体についたものを振り落とす習性が本能的に犬には備わっています(汗)・・・)

④防護に使用したものを一頭一頭取り換える(1日何頭も請け負う当店で毎頭の交換は無理です)

⑤糞便の取り扱いはマスク、グローブを装着(ウンチにもウイルスは付着しています)

(文章力のない私には、とても分かりやすく文字におこしていただき、感謝です。)

さて、チャンプですが。。

ゴーグルもマスクもフェイスシールドもグローブも仕入れました。しかし、防護服。。何度も着替えなくてはならないほどの数の防護服。不可能でした。実際、それだけの数の防護服を仕入れられるのであれば、医療機関に寄付します(笑)

フェイスシールドはトリミング時には向かないようで、接客で使うことにしました。

トリミング時にゴーグルを使用してみました。。。体を振るわせる度にゴーグルを拭かなくてはならず、非常に効率が悪く、またその作業があるせいでシンクからワンコが飛び出してしまう可能性があります。(他のスタッフが抑えるとまたそのスタッフが着替えなくてはなりません汗)

しかし、ギリギリ使える。。かな?

グローブですが。。。はっきり言って繊細な仕事ができません。下手をしたらワンチャンを傷つける可能性もありますし、綺麗な仕上がりになりません。

無事にできたとしても、1匹づつの受け入れ、そして1匹終わるごとに店内全てを殺菌消毒。その後すぐわんこを受け入れることは到底難しいのです。

3人で1日、二頭。。できますかね?というレベルです。

当店の設備ではかなり難しく、お客様への、そして自分自身やスタッフへの、感染してしまうリスク、感染させてしまうリスクがかなり高いのです。また、プライベートなことですが、我が家は母娘2人家族です。両親の元には昨年米寿になった祖母がいます。万が一私が陽性であった場合、娘はどうなるのでしょう。不安でしかありません。

ある獣医の先生は、営業は、やはり「洗う作業」「預かる作業」にはかなりのリスクが伴い、より多くの注意が必要であることなどをアドバイスされているようです。基礎疾患があるならなおさら、早めの判断を・・・と薦められたところです。休業中、爪切りや肛門腺だけでも・・・との依頼もあるかと思っており代替として動物病院の利用を通常考えますが、動物病院も同様、命がけです。フィラリア、ワクチンの時期にも入っており、歩行困難など切迫した状況でなければ(要は美容の範囲であるなら)我慢してもらいたいとのことでした。

苦渋の選択ではありましたがお休みいたした次第です。

そしてGWあけ、果たしてリスクが少ないトリミングはできるでしょうか。

これが長期戦になることは重々承知です。しかし未だに事態は収束に向かっているとは言えない中再開するのは不可能と判断いたしまして、5月末まで休業いたします。

近隣のお店は営業しているかもしれません。しかしチャンプは、皆様の、そして自分たちの命に関わるリスクは避けたいのです。感染したので休業。。にならない為にも。

早く皆さんにお会いしたいです。早くみんな綺麗にしたいです。正直心配ばかりです。

ワンコや生活のことを思い休業したことを悔やみ落ち込む、相対して、これが皆様と家族が笑顔でいられる正しい判断だと唇を噛みしめて前を向くの、繰り返しです(笑)トリマーとしての判断、一経営者としての判断、母親としての判断。。。これが『苦渋の選択』なんですね。若干36歳の私は今思い知らされています。

手が衰えないように、毎日ハサミを動かすことしかできません。

あ!そうでした!大事なことを!!

皆さま、ワンチャンがコロナにかかっちゃうかも。。とご心配があると思います。

またまた小林先生の抜粋ですが、ご安心ください、今のところは大丈夫(^ ^)

↓↓↓

感染についてご説明しますと、犬にも固有のコロナウイルス感染症があります。

しかしコロナウイルスは「種特異性」※が高いため、これまで犬猫で報告されている「コロナウイルス感染症」が、ヒトを含めた他の種の動物に感染したという報告はありません。犬の場合は軽い下痢症状、猫の場合は伝染性腹膜炎を起こしますが、どちらもまれな病気です。犬のコロナウイルス感染症が猫にうつったり、あるいは猫のコロナウイルス感染症が犬にうつったりするのは一般的ではありません。

「種特異性」とは:形態あるいは機能のうえで、ある種は共通にもっているが、他の種には認められない特色。

東京都獣医師会のイラストがとてもわかりやすいので一緒に添付します(^^)

61日より、次回のトリミングをお電話にて受付ます。もう少し、もう少しお待ち下さい。

既にご予約頂いているお客様へは順次ご連絡いたします。ご予約頂いているお客様への連絡がHPのお知らせの後になってしまうことをお詫びいたします。

1ヶ月以上もあいちゃうと、もしかしたら飼い主さんの方がブラッシングが上手になってしまっていたりして。。私もブラッシング、練習しておきます!